7.トレードの基本について

(グランビルの法則)
グランビルの法則とは、移動平均線を考案した米国のチャート分析家 ジョセフ・E・グランビル氏によって編み出され、
株価と移動平均線の組み合わせや位置によって売買のタイミングを判断しようというものです。

上昇時に少し押し下げるのは、買い手が買い玉を売って利益確定する動きとみられます。
同じように、下降時に少し戻し上げるのは、売り手が売り玉を買い戻して利益確定する動きとみられます。
トレードのやり方の原則は、「根拠のある売買をすること」です。
ここでは、「押し目買い」と「戻り売り」になります。
上の例で言えば、買い(2)・買い(3)・売り(2)・売り(3)が該当します。
では、実際の例を見てみましょう。

ここでは、売り(1)・売り(2)・買い(1)・買い(2)・売り(3)・売り(4)が
根拠のある、「押し目買い」と「戻り売り」になります。
ここでは、下部の指標の波の上下の動きと一致しています。
いつもこのようにきれいに表れるわけではないですが、これが基本の形です。
下の例を見てください。
ここで気をつけなければならない失敗を防ぐための大事なことが表われています。
チャートの右側は、ここでは「買い」ではなく、すでに「売り」の場面です。
まだ上昇中だと勘違いして、買い玉を持ったままにしていると下げてきてやられてしまいます。
この方法を見つけるまで、同じような場面でいつもやられていました。
今はこれがあるから大丈夫です。

大事なことなので、繰り返します。
上記の場面では、「買い」をする場面ではありません。
「売り」をする場面です。
それを教えてくれるのが、「雲」の位置です。
移動平均線(価格)が雲より下にあるので下降の場面です。
この雲の表示で買いの失敗を防いでくれます。
ただし、実際の場面では「ダマし」になって、再度上に上がるケースもあります。
相場の支配者は、ダマすこともあるということを知っておいてください。
したがって、損切の設定はとても大事です。
「損切り」とは? 損切りとは、投資やトレードにおいて保有している資産が一定以上の損失を
出した際に、そのポジションを清算して損失を確定させることです。
普通は、新しい「買い」もしくは「売り」の注文と同時に損切の注文を入れておきます。
損切の値はどれくらいが適当か迷うと思います。
どの範囲の利益を狙うかでも変わると思いますが、最初は50~60円くらいが適当かと思います。
慣れてきたら、自分なりの値を決まられると思います。
下に底値と天井の例をあげます。
(底の形の例)

(天井の形の例)

価格が伸びやすい例です。
① ② ③ で、③の買いが伸びやすいです。
タイミングは、下部の指標を見て判断します。
